はじめまして。
今回の公演を行う 劇団箱庭ノ虫(はこにわのむし) は、山形で約10年間活動していた「劇団のら」を母体とするプロジェクト団体です。
コロナ禍を経て、演劇を続けることは以前よりずっと難しくなったように思います。
さらに、就職、結婚、家族のこと。
それぞれの人生が動き出すなかで、舞台に立つことはだんだんと“特別なこと”に変わっていきました。
気づけば、同じメンバーで再び舞台を作ることなど、もうないのかもしれない──
そう思っていた矢先、10代の頃から共に舞台を作ってきた大切な仲間が、20代の若さで病により旅立ってしまいました。
彼女は、病になる前年
「私も来年から東京に行って、お芝居したいと思っている」と話していました。
しかしその願いは叶うことはなく、今なお私たちの心の中にとどまり続けています。
彼女が夢見た“東京での芝居”を、どうしても叶えたい。
それが、このプロジェクトの出発点です。